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Episode 0 ~プロローグ~杵渕周真編 | 海外に行くまでのお話

目次

1.海外を目指すきっかけ

2.留学に向けて

3.留学を決断してからの苦悩

今日紹介する選手は、日本代表にとってもいずれ必要になるであろう190cmを超える大型のライトハンドディフェンスマンです!

まずは、顔だけでも覚えてください!

 現在、写真の彼がいるフィンランドはサンタクロースがいる国として、絶賛大忙しとのことですが、そんな今日の主役はサンタクロースでもなく、トナカイでもなく、クリスマスイベントお手伝い中の彼です!

 薪割り1000本という1000本ノック以来の過酷なミッションを与えられているそうで、クリスマスの裏側でこのように頑張っている人たちがいることも忘れてはならないなと思いながら、ついつい『周真(写真の彼の名前)ありがとう!』と呟きそうになりましたが、本日はそんな彼の紹介とストーリーをお届け致します!

杵渕 周真 きねぶち しゅうま(ジョセフ・ケンジ・ホーキンス・杵渕)1997年7月14日生まれ。母の仕事の関係で6歳までをアメリカ・カリフォルニア州で過ごす。小学校時代から西武ホワイトベアーズでアイスホッケーを始めて、後に東大和ジュニアに移籍。各年代で中心選手として活躍して、高校は北海道・苫小牧市にある強豪の苫小牧東高校に進学。高校2年の夏にフィンランドへ留学して、現在はアイスホッケー強豪国のフィンランド3部リーグでプレー中。

彼は、現在フィンランド3部リーグでプレーしていますが、3部といってもフィンランドの3部リーグは他国とレベルが違うんです!

フィンランドは2019世界選手権で優勝して、現在世界一位の国です!

なので、非常にハイレベルな環境でプレーすることが3部でも必然となります!

そして、ご存知の方もたくさんいると思いますが、NHL選手(北米アイスホッケープロリーグ)を多数輩出しているアイスホッケーの育成大国です!

 ちなみに現在までにフィンランド2部リーグ以上でプレーした日本人選手

一人も誕生していません。

2部リーグ以上でプレーする日本人初の選手となる可能性が非常に高い22歳の彼は、2部リーグではなく、その上のトップリーグ(SM-liga)でのプレーを目指してフィンランドでチャレンジを続けています。

日本人初のトップリーガーとなるまで、どうか彼を見届けてくださいませ!

 そして、彼は日の丸をつけることも強く希望しています!U-20日本代表時は最終選考で残り一人のところで落選してしまい、日の丸には特別な想いを持っている選手の一人です。

それでは、前置きが長くなってしまいましたが、杵渕選手の海外に行くまでのストーリー開幕です!

海外を目指すきっかけ

 彼は、アメリカで生まれて幼少期(6歳まで)をそのままアメリカ・カリフォルニア州で過ごしました。

 5歳の時に現地でアイスホッケーをはじめて、当時は現在と同じDFではなく、なんとGK(ゴールキーパー)としてアイスホッケーをはじめたそうです!

その後、小学校から日本に住むこととなり、東京のジュニアチームである西武ホワイトベアーズに入団。後に練習機会が多い東大和ジュニアに移籍。

 さらにGKがおもしろくないというGKたちに集中砲火を浴びそうな理由で、

まさかのフィールドプレーヤーに転向!

全国のゴールキーパーの皆様、批判は彼に直接お願い致します!

念のためTwitterを公開しておきます!(笑)批判は下記Twitterまで↓↓笑

 幼少期にアメリカで過ごした経験や、小学校・中学校時代にカナダのアイスホッケーキャンプに参加する機会などがあり、海外で生活するということが彼の中では日常に近い感覚でした。

 また、彼はアメリカ人の父日本人の母の間に生まれた日本国籍のハーフですが、そのことを理由に人種差別を受けることもあったそうです。彼の責任感の強い性格はこのような経験からも得られたのではないかと私は感じています。私は、そんな彼の責任感の強いところを好きになりました!

彼はTwitter上で、

アイスホッケーに限らず、さまざまな視点で発信しています。是非、彼のTwitterも覗いてみてください!

そんな彼が留学を現実的に考え始めたのが中学校3年生の時。

彼が希望した留学先はなんと

フィンランド!

経歴から考えると北米ちゃうんかい(笑)とツッコんでしまいそうですが、

彼にはきちんとした理由があったのです!

 6歳まで過ごしたアメリカとアイスホッケーキャンプで何度も訪れたカナダの北米の環境とは違うところを選択したかったということでした。日本、北米を経験してさらに違う文化を知りたい!そしてスケートリンクを変幻自在に広く使ったヨーロッパのアイスホッケーに魅了されて、旅行やキャンプなどの短期で行くだけではなく、日常から全ての文化を受け入れることで初めて自分自身の大きな経験になるはずだ!と中学生の時から思っていたそうです。

そんな好奇心旺盛な杵渕周真選手ですが、

留学までの準備は用意周到でした!

 今までたくさんのアスリートの留学経験を聞きましたが、彼の準備は留学を希望する人たちの大きな参考になるんじゃないかなと思います。正直、そんな方法があるのか!とびっくりしました!

留学に向けて

皆さん、もし自分が海外に留学すると決めた時、まずどんなことから始めますか?

 言語の勉強等はもちろん必要になると思いますが、彼の場合は言語の問題は幼少期の経験からクリアできていました。

となれば次は皆さんなら何を行動しますか?

そう!実際に生活する場所や環境探しですよね!

 やはり、生活空間や生活環境が安定していないと、留学した本来の目的を考える余裕がなくなってしまい、本末転倒なんてことも考えられます。

 杵渕選手の場合はそのために、なんと!

AFSという留学サポート団体

にアプローチをしました!

 この団体は今まで失礼ながら私は全く存じ上げませんでしたが、留学するために必要なさまざまなことをしてくれるんだそうです!

興味があり、Googleで検索してみました!(画像クリックでリンク先に)

 ホームページを見るだけで安心感たっぷり!杵渕選手は、この団体のおかげで留学ということのハードルが大きく下がったそうです。これはありがたい団体だ!

 中学3年生の時に、この団体の留学経験発表イベントに参加して、実際留学している方々の経験談を直接聞いたことがきっかけで、留学の決心を固めることになりました。

しかし、そのイベントにはフィンランドに留学した経験談を話す方はいなかったそうです(笑)

ここでも、なんでやねん!(笑)とツッコんでしまいそうですが、

杵渕選手は留学するならヨーロッパということをすでに決心していたので、当然ですね!

そして中学3年生ということで、高校の進学を考える時期でもありました。

 留学する決心は固めましたが、日本の高校は少しでも経験しておきたいということで、高校の監督にも事前に留学する意志を伝えた状態で、強豪校の苫小牧東高校に一般受験で入学します。

高校に入学して最初の夏に、いよいよ留学に向けてフィンランド語の語学学習を開始!

皆さん、フィンランド語ってご存知ですか?

日本語と同じく世界で難しい言語の一つと言われているんです!

例えば、『ありがとう』を近隣の国では以下のように言います。

ドイツ語:Danke(ダンケ)

スウェーデン語:Tack(タック)

ノルウェー語:Takk(タック)

デンマーク語:Tak(タック)

なんとなく似ていますね!じゃあフィンランド語も予想がつきそうですが、

フィンランド語:Kiitos(キートス)

はい、もはやカオスですね。

近隣の国とは全く異なった文法でもあるそうで、こりゃ想像するだけで大変そうだ!

このフィンランド語の学習もAFSのサポートで、講師の先生のオンライン講座を受講して学習環境を整えたそうです。

そして、AFS(留学サポート団体)では、現地での文化や環境などの課題も与えられました。

 この文化や環境を事前に学ぶことによって、現地に適応する上で、現地の雰囲気や文化がすでに頭に入っていたために、ストレスなく留学当初を過ごすことができて、現地での友人やコミュニティ形成もすぐにできたそうです!

次はいよいよ住むところ探しです。

 海外留学する選手たちの多くは住むところや生活環境を整えることも大きな苦労の一つとなっており、現地に出発する直前まで決まらないということもあるあるです。

しかし、ここでも杵渕選手はラッキーでした!

高校2年の8月留学予定にも関わらず、その半年前の2月には現地のホストファミリーが決まっていたようです!

そして、そのホストファミリーを繋いでくれたのが、

アイスホッケー!

 AFSはアイスホッケー留学のためのサポート団体ではないにも関わらず、現地フィンランドの国技アイスホッケーをしていた杵渕選手は、ホストファミリー側からアイスホッケーをしているからという理由で簡単に受け入れが決定しました!さらに現地のジュニアチームも紹介してくれるという特典付き!

国技おそるべし!

これで、言語、居住空間、現地の文化などの事前準備がしっかりできた状態でいよいよ留学へ!!

留学を決断してからの苦悩

 留学先の環境等が少しずつ決まって体制が整い始めてから、いよいよ高校のアイスホッケー部のチームメンバーに正式に留学のことを伝える時がきました。

 しかし、当初はあまり背中を押してくれる人は少なかったようでした。なぜなら、チームは強豪校にも関わらず、杵渕選手の一つ上の学年の人数がたまたま少なかったために、杵渕選手たちが1年生ながら中心選手としての大きな役割も担っていたからです。

 杵渕選手が留学を表明して数ヶ月がたったある日、

 部内で先輩が下級生に対する暴力事件を起こしてしまいます。

 その暴力事件を問題視しないチームに対して、徹底的に杵渕選手が反対の意志を表明したそうです。チームの暴力に対しての問題意識があまりに低いことに異常を感じて、チームの練習に一切参加しないボイコットまでして反対の態度を示しました。

 その後、杵渕選手がチームのために暴力反対を示す熱意に共感して、同学年の仲間たちも間違いをきちんと問題視する姿勢を一緒に示してくれるようになったそうです!

素晴らしい!!

先輩であろうと反対の姿勢を貫いたことに感動して、私は過去の話なのについつい『偉いぞ!周真!』と拍手していました!(笑)

 そうこうしていると、ある日、反対姿勢を貫いていた杵渕選手の学年が先輩に呼ばれて全員が集められました。杵渕選手は、

その時に先輩に言われた言葉が今でも忘れられないそうです。

 先輩は「2年生(杵渕選手の学年)がまとまりがないから、周真が海外行くとか言い始めるんだ!」と檄を飛ばしたそうです。杵渕選手は、元々海外留学することを決めて高校に進学したので、その言葉に大きなショックを受けました。自分が海外に行くことがそのような見られ方をしていたという誤解が残念で仕方なかったそうです。

 高校時代の短い期間の経験も仲間も全て大切な存在であることを話してくれました。その先輩が見ていたら、彼はただ純粋に海外に行きたかっただけだよ。仲間のことも大切に考えていますよ。ということを伝えてあげたいですね!

海外に行くには、本当に苦労することがたくさんあるんだなと彼の話を聞いて私自身も改めて勉強になりました。

 海外チャレンジというと数年で残念ながら断念してしまう選手もたくさんいる中、彼が5年近くもチャレンジし続けることができている理由の一つには、彼自身が現地ですぐにコミュニティ形成できるようにしっかりとした準備をしたことも大きな要因になっていると思います。

だからこそ、ジュニア時代の17歳から22歳の現在もフィンランドリーグで単身チャレンジし続けることができるんだろうなと私は感じました!

まだまだ彼のチャレンジはこれからです!ますます彼の今後が楽しみですね!

以上が、Episode 0 杵渕周真編になります!

皆さん、いかがでしたでしょうか?

杵渕周真選手は、現在フィンランド3部リーグのHaukatに所属しています!

 今はクリスマスブレイクでリーグは中断期間となっていますが、年明けから早速試合が再開致します!

杵渕周真選手の試合情報はTwitterで随時配信させて頂きます!

 フィンランドのトップリーガー(SM-liga)として活躍する日まで、杵渕周真選手の応援をどうぞ宜しくお願い致します!

そして、いつの日か日本代表としてもプレーする日を楽しみにお待ちください!

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

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